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ベレト, クロード enter the scene
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クロード
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ベレト、お疲れさん。 何とも後味の悪い戦いだったな。
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クロード
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……それよりも先生、 カトリーヌさんの戦いぶり、見たか?
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クロード
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ああ。英雄の遺産の力なんて、相当に 誇張されたもんかと思ってたが違った。
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クロード
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言うなあ、先生。だが、英雄の遺産の力には 敵わないさ。あれは相当だ。
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クロード
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こうなると、あの伝説も……
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伝説?
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クロード
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たいした話じゃないさ。遥か昔、一振りで 山を真っ二つにした遺産がある……
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クロード
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……って噂を、どっかで聞いた気がしてな。 ま、雷霆のことじゃなさそうだが。
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クロード
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遺産は適合する紋章を持ってれば、 凄まじい力を発揮できるらしいが……
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クロード
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違う紋章でも使えることは使えるんだろ。 俺も山を斬ってみたいもんだよ。
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ヒルダ enters the scene
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ヒルダ
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なになに? 遺産の話ー? クロードくんは使えるじゃん、すぐに。
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ヒルダ
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次のリーガン家の当主は、 クロードくんに決まったんだしさー。
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クロード
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おおい、ヒルダ。すぐに、はないだろ。 俺の祖父さんはまだまだ元気だぞ。
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クロード
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ああ、先生は知らないか。
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クロード
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俺が嫡子になったばかりのリーガン家にも、 英雄の遺産があるんだ。見たことはないが。
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クロード
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俺がリーガン家に入ったのは去年なんだ。 それまでは親父の家で育ったからな。
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クロード
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俺は親父の元で生まれ育ったからな。 リーガン家は母さんの実家なんだよ。
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クロード
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母さんが同盟貴族の娘だと知った時にゃ、 驚いて髪の毛が全部抜けるかと……
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ヒルダ
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お母さんはリーガン公の娘さんってことか。 今はどこに住んでいるの?
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クロード
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それは言えないな。母さんは今や違う世界で 生きてて、実家には戻りたくないんだと。
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ヒルダ
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ふーん……。 クロードくんって秘密が多いよねー?
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クロード
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親との約束だからな。 好きに想像してくれよ。
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クロード
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ま、その代わり俺は自由にしていいって 言うんで、実家に顔を出してみたのさ。
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クロード
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そしたら俺に流れてる血の中にゃ、得体の 知れない紋章とやらがあるとわかって……
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レオニー
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先生、クロード。そろそろ撤収みたいだよ。 わたしたちも戻ろう……。
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イグナーツ
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勝ったはずなのに、こんな思いをして 帰らなければいけないんですね……。
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クロード
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おいおい、そんなに萎れてどうした? 太陽に見捨てられた向日葵みたいだぞ。
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クロード
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俺たちがやらなきゃ、反乱軍はこの街道を 大修道院まで進んでいったんだ。
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クロード
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途中の小さな村々を踏み潰しながら、な。 それを防げたんだ、胸を張れよ。
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カトリーヌ enters the scene
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カトリーヌ
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話してるとこ悪い。 ……今回の事件、意外に根が深いかもな。
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カトリーヌ
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ロナート卿の所持品に、こんな物があった。 ……レア様の暗殺を示唆する書簡だ。
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カトリーヌ
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差出人はわからんし、信憑性も疑わしいが 捨て置くには内容が不穏すぎるだろ?
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カトリーヌ
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帰ってレア様に報告だ。 何事もなきゃいいがね……。