link
カトリーヌ
volume_up
あー、久々に死ぬかと思ったよ……。
いや、先生が来てくれなきゃ死んでたかな。
link
カトリーヌ
volume_up
まさか偵察任務で、
あんな大軍にぶち当たるとはね……。
link
カトリーヌ
volume_up
ははは、任務のことより、
アタシの体を心配してくれるのか？
link
カトリーヌ
volume_up
いや、威力偵察のつもりだったからね。
敵の戦力がわかりゃ任務は成功だよ。
link
カトリーヌ
volume_up
……あれ、先生。
そういや、何でここにいるんだ？
link
カトリーヌ
volume_up
ふうん……そういうとこだよな、
アンタが仲間に慕われてんのはさ。
link
カトリーヌ
volume_up
このご時世、誰しもが自分のことで
手一杯だってのに……。
link
カトリーヌ
volume_up
アンタのそういう優しいとこ、
レア様と重ね合わせて見そうになるよ。
link
カトリーヌ
volume_up
ああ、もちろん。レア様の優しさのおかげで
アタシはここにいるんだから。
link
カトリーヌ
volume_up
王国のお尋ね者だったアタシが、ここまで
生きてこられたのはレア様のおかげさ。
link
カトリーヌ
volume_up
先生には話したことなかったか？
アタシは王国貴族カロン家の生まれでね。
link
カトリーヌ
volume_up
その頃は“雷獄のカサンドラ”なんて名で
呼ばれて、それなりに名も売れてたんだ。
link
カトリーヌ
volume_up
それが、国王殺しに絡むゴタゴタで、
あらぬ罪を着せられちまって……。
link
カトリーヌ
volume_up
王国から逃げ出してきたアタシを、
レア様が匿ってくれたんだよ。
link
カトリーヌ
volume_up
昔はアタシも士官学校の生徒でさ。
そん時の縁を頼ったっていうか……。
link
カトリーヌ
volume_up
生徒時代にもレア様に助けられてね。
まあ、たいした話じゃないんだが……。
link
カトリーヌ
volume_up
課題で魔物退治に出たはいいが、
返り討ちにあって死にかけてさ。
link
カトリーヌ
volume_up
何があったのかよく覚えてないんだが、
とにかく瀕死の大怪我を負っちまってさ。
link
カトリーヌ
volume_up
そん時に、レア様がアタシのことを
介抱してくれたんだ。
link
カトリーヌ
volume_up
自分が汚れるのも構わず、血と泥にまみれて
倒れてたアタシを抱き起こしてくれてね……
link
カトリーヌ
volume_up
それ以来、アタシにとってレア様は、
女神様も同然になったってわけ。
link
カトリーヌ
volume_up
レア様のことを考えてると、なぜだか
アンタの顔も浮かぶようになってね。
link
カトリーヌ
volume_up
困ったことに、アタシの中でアンタの存在が
日に日に膨らんでるらしいんだよ。
link
カトリーヌ
volume_up
おや、そう思ってくれるのか？
なら、アタシもこの現状を受け入れるか。
link
カトリーヌ
volume_up
これからもアンタを観察しといてやるよ。
レア様に報告するためじゃなくて……
houses.fedatamine.com
