ベレト & コンスタンツェ Ｃ

コンスタンツェ
おや、貴方。何ですの？ 私は貴方に用などありませんけれど。

コンスタンツェ
はっ……私に見とれていたのですね？ おーっほっほっほっほっほ！

コンスタンツェ
これほどの美貌を持つ私ですもの、 仕方のないことですわ。

コンスタンツェ
それはそれとして、貴方、 このところ調子に乗っているのではなくて？

コンスタンツェ
まるで私の師であるかのように振る舞い、 指導してこられますけれど……

コンスタンツェ
傭兵の身で私を教え導こうなど、 片腹痛いですわ！　おーっほっほっほ！

ベレト
………………。

コンスタンツェ
何ですの、その目は。 私も同じ平民だとでも仰りたいのかしら？

コンスタンツェ
……そうですわね。 今は、確かにそうですわ。

コンスタンツェ
ですが、雌伏の時を経て、 やがて雄飛する飛竜がごとく！

コンスタンツェ
私は貴族の地位を取り戻すのです！ ヌーヴェル家を、再興するのですわ！！

コンスタンツェ
私が貴族に戻った暁には、 貴方を薄給でこき使ってあげますわ！！

コンスタンツェ
……ふっ。貴方が何を考え何を仰っても 所詮、すべては取るに足らない些事。

コンスタンツェ
私には、どうでもいいことでしたわ。 おーっほっほっほ！

ベレト
………………。

コンスタンツェ
何ですの、貴方。 先程から、視線が物言いたげですわよ。

コンスタンツェ
そんなに私に指図したいのでしたら、 まずは教師としての力をお示しになって。

コンスタンツェ
資質のみならず、知識、技術、気概…… そして人の上に立つ器をお見せなさい。

コンスタンツェ
……そうです！！ 今、私に雷がごとき閃きが走りましたわ！

コンスタンツェ
貴方、私の研究を手伝いなさいな。

コンスタンツェ
そうすれば、私の素晴らしさを 貴方が理解できる良い機会になりますし……

コンスタンツェ
同時に貴方の器のほどを、 私が見極められる時間も持てますわ。

コンスタンツェ
ふふふ、流石は私ですわ。貴方もこれには 同意せざるを得ないのではなくて？

ベレト
………………。

コンスタンツェ
おーっほっほっほっほっほっほ！