ベレト & エーデルガルト Ｃ＋

エーデルガルト
……あら、師(せんせい)。 こんな遅くに何を？

エーデルガルト
まあ、私自身もそうなのだけれど。

エーデルガルト
……貴方は、外の空気が恋しくなった ことはある？

エーデルガルト
私はあるの。 太陽の光に、自然の風に恋い焦がれた。

エーデルガルト
前に、私の兄弟姉妹の話をしたことが あったわよね。

エーデルガルト
彼らが一人として、まともな生を 送れていないという話も。

エーデルガルト
その兄弟姉妹も、私も…… 一時、宮城の地下で鎖に繋がれていたの。

エーデルガルト
目的は、私たちの体に、 強い紋章の力を与えるため。

エーデルガルト
私はフレスベルグ家に伝わる セイロスの紋章を持っていたけれど……

エーデルガルト
強力な大紋章ではなかったし、 兄弟姉妹の多くは紋章を持っていなかった。

エーデルガルト
フォドラを統べる無比の皇帝を生み出すべく 私たちは体を刻まれ、造り変えられた。

エーデルガルト
その唯一の成功例が、この私…… エーデルガルト＝フォン＝フレスベルグ。

エーデルガルト
そして私を造り出した代償に、 残りの皆は、その身を滅ぼしたわ。

エーデルガルト
私が造り出される過程では、無関係な 多くの者の命も奪われていった……。

エーデルガルト
これが今のフレスベルグ家の、 帝国の……呪われた真実なのよ。

エーデルガルト
今までは隠していた、もう一つの紋章の力。 それを貴方に明かしてあげる。

エーデルガルト
貴方と同じ……“炎の紋章”。 この紋章を得たその時に、私は誓ったの。

エーデルガルト
私という存在のために犠牲になった家族と、 多くの見知らぬ人々のために……

エーデルガルト
愚かしい犠牲を二度と生まない世を創る。 そのための皇帝になる、と。