link
ベレト, フェリクス enter the scene
link
フェリクス
volume_up

……そう易々と 勝ちを奪わせてはもらえんか。
link
フェリクス
volume_up

お前の剣は、騎士ではなく、傭兵の剣だ。 泥臭く勝利を掴みにゆく貪欲さがある。
link
フェリクス
volume_up

お前自身は意識していないかもしれんが、 実際に受けた俺にはそう見えた。
link
フェリクス
volume_up

騎士どもの剣には、貪欲さが足りん。 俺は常々そう思っていた。
link
フェリクス
volume_up

奴らはまず剣で戦うことを考える。 剣を失って初めて、拳や足を使う。
link
フェリクス
volume_up

だが本来、戦士とはそうあるべきではない。 得物にこだわるなど愚かしいにも程がある。
link
フェリクス
volume_up

勝つためならば初めから手段を問わない、 それが正しい姿だと、俺は思う。
link
フェリクス
volume_up

お前の剣には、それに近しいものがある。 俺には好ましく映った。
link
褒められている感じがしない……
link
フェリクス
volume_up

知るか。 受け取りたいように受け取れ。
link
フェリクス
volume_up

……俺とお前の差は何なのか、考えた。 それは貪欲さだろう、と俺は踏んだ。
link
フェリクス
volume_up

では、その貪欲さはどこから来る? 騎士の剣と、傭兵の剣の差か?
link
フェリクス
volume_up

そう思い、初めから勝ちを狙って動いた。 だが、それでも俺は勝てなかった。
link
フェリクス
volume_up

……そうして、思い至った。 お前が以前言っていたことだ。
link
フェリクス
volume_up

そうだ。
link
フェリクス
volume_up

強さを求める理由や目的があるからこそ、 本当の意味で貪欲になれるのではないかと。
link
フェリクス
volume_up

答えろ。 お前はなぜ強くなろうとしている。
link
フェリクス
volume_up

……それもまた傭兵らしい、と言うべきか。
link
フェリクス
volume_up

ハッ…… 騎士どものような口ぶりだな。
link
フェリクス
volume_up

……それもまた傭兵らしい、と言うべきか。
link
フェリクス
volume_up

ハッ…… 騎士どものような口ぶりだな。
link
フェリクス
volume_up

ハッ…… 騎士どものような口ぶりだな。
link
フェリクス
volume_up

だがその思いの有無が、 お前の貪欲さの根源であるならば……
link
フェリクス
volume_up

俺も、その理由とやらを 探さねばならないのかもしれんな。
link
フェリクス
volume_up

……馴れ合いたいなら他を当たれ。 今後も訓練に付き合ってくれれば十分だ。
link
フェリクス
volume_up

剣を振るううち、 何かが掴めるかもしれんからな。