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フェリクス enters the scene
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ベレト enters the scene
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フェリクス
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……ようやく来たか。
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フェリクス
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ここは変わらんな。 戦争が始まっても、終わっても。
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フェリクス
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……それから、お前も変わらんな。
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フェリクス
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フン……変わったとすれば、 多忙のために剣が鈍ったくらいだろう。
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フェリクス
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……ああ。公爵などという仰々しい肩書きを あの猪に押しつけられたくらいだな。
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フェリクス
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……そうだな。
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フェリクス
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……皆、平和と安寧のために戦っていた。 だが、平和というのも……退屈だな。
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フェリクス
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戦場で剣を振るう機会もなく、 命を懸けた戦いも遠のいてゆく。
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フェリクス
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良いことだというのはわかっているが、 こればかりは戦士の性だ。
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フェリクス
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……剣が鈍るのを、 素直に喜べん俺がいる。
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フェリクス
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……そうだな。 まったく、自分自身に呆れてしまう。
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フェリクス
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……お前もか、安心した。 同類だな、俺たちは。
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フェリクス
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まあ、そこで、だ。 ……お前を呼んだのは、他でもない。
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フェリクス
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受け取れ。
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……!?
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フェリクス
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お前という好敵手が傍らにいなければ、 俺の剣は鈍るどころか錆びつきかねん。
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フェリクス
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だから今後もお前と共にいられる 術を考えた。出した結論がこれだ。
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フェリクス
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……それに。
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それに……?
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フェリクス
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……察しの悪い。言わずとも、 指輪の意味など理解できるだろう。
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フェリクス
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貴様……それ以上ふざけるならば……!
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フェリクス
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……クソッ、ならば言ってやる。 よく聞け、一言たりとも聞き逃すな。
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フェリクス
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俺はお前を伴侶にすると決めた。 異論は許さん、死ぬまで側にいろ。
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フェリクス
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俺は、お前を愛している。
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フェリクス
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………………。
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フェリクス
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……以上だ。
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待て待て待て
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フェリクス
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何だ! まだ何か文句があるのかお前はッ!
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ありがとう
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フェリクス
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………………。 ……ああ。
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フェリクス
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未来のことは…… これから、考えるとしよう。
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フェリクス
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お前と共に、な。