ベレト & ハピ Ａ

ハピ
あ、ちょっと。 キミに言いたいことあるんだけど。

ハピ
最近、またハピの体質の噂、 流れかけたけどさ。

ハピ
すぐに掻き消えたじゃん。 キミがやったんでしょ。

ハピ
やっぱり？ ありがとね。でもさ……

ハピ
「５年間、一度もため息をつかなかった女」 って何！？　変なあだ名つけないでくれる？

ハピ
だいたいキミ、５年間いなかったじゃん。 知らないのにテキトー言ったわけ？

ハピ
それに間違ってるじゃん。 ハピ、５年の間にもため息ついてるし。

ハピ
もータイヘンだったんだよ。 旧市街の辺りで魔獣が好きに暴れちゃって。

ハピ
キミがいたらもっと楽だったかもね。

ハピ
そりゃそうじゃん。 天帝の剣、持ってるしね。

ハピ
いやーもちろん、みんなを指揮、指導する 力とか、よく見て心配りする力とか？

ハピ
そういうのにキミは長けてると思うけど。 ハピも助けられたしね。

ハピ
……だから、 キミのそばは安心できんだよね。

ハピ
ため息ついても、つかなくても、 そんなこと気にしないでいられるとゆーか。

ハピ
けっこー悲しかったんだよ？ キミがいなくなって。

ハピ
ガルグ＝マク出てっても良かったんだけど、 キミが生きてたらって思うとさ。

ハピ
落ちたキミのこと捜して、 何度も谷に下りたりもしたし……。

ハピ
あ、今のなし！ つい喋っちゃったじゃん！

ハピ
こんなこと言うつもりなかったのに…… あーあ、恥ずいなあ。

ハピ
そりゃキミは恥ずかしくないでしょ。 ハピは違うの！

ハピ
………………。

ハピ
……ま、いっか。 そんなわけで、今後ともよろしくー。