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イングリット enters the scene
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イングリット
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……はあ。 もう、今節3回目か……。
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イングリット
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よし、これで終わり。 お父様も、よく飽きないものね……。
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ベレト enters the scene
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イングリット
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……! せ、先生、何かご用でしょうか?
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イングリット
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あ、いえ、その、ちょっと不要品の処分を。 部屋は清潔に保たねばなりませんから。
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イングリット
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先生も、肝に銘じてくださいね。 部屋の乱れは心の乱れ、と言います。
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イングリット
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不要なものを処分することこそが、 倹約の第一歩なのです。
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イングリット
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い、いくら先生とはいえ殿方の部屋に 私一人で入るのは、はばかられます……!
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イングリット
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もちろん、構いませんよ。 先生の頼みとあらば、今すぐにでも。
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イングリット
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……貴族の令嬢らしくない、と笑いますか?
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イングリット
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……私の実家は貴族と言えど、 そこまで裕福ではありませんでした。
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イングリット
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そのため、倹約を心がけよ、と 父に言い聞かされて育ったのです。
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イングリット
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吝嗇家と言えばそれまでですが。 まめに掃除をするように言ったのも父で……
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イングリット
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……はい。 自慢の父……です。
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イングリット
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領地の経営が苦しくとも、私には貧しい 思いをさせぬように育ててくれました。
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イングリット
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先生にそう言ってもらえるなら、 きっと父も喜ぶと思います。
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ところで、不要品とは?
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イングリット
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……ええと、そうですね。 ただの紙切れです。
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イングリット
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文字が書いてあるので書き物にも使えず、 掃除や武具の手入れにも役立ちません。
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イングリット
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ならばこの機に処分してしまおうと 思い立った次第でして。
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イングリット
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……ああ、ところで先生。 私に何かご用でしたか?
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イングリット
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まさか、またシルヴァンやフェリクスが 問題でも起こしたのでは……!
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イングリット
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そ、そうでしたか。 ……では、私はそろそろ戻ります。
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イングリット
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掃除の続きがありますので。 先生、それではまた。