link
クロード
volume_up

なあ、イングリット。
link
イングリット
volume_up

何です、クロード。
link
クロード
volume_up

いや……俺は相も変わらず、 お前に説教されてばかりだろ?
link
クロード
volume_up

こういう性格とはいえ…… 流石に申し訳ないな、と。
link
イングリット
volume_up

いえ、私こそ……つい、きつく言い過ぎて いつも後悔しているのです。
link
イングリット
volume_up

あなたも知っているとは思いますが、 私には、素行の悪い幼馴染がいて……。
link
イングリット
volume_up

私には素行の悪い幼馴染がいて、 昔からあれこれと苦労させられたのです。
link
イングリット
volume_up

彼とあなたが重なって、 つい自制できなくなってしまいました。
link
クロード
volume_up

シルヴァンの奴か。 ……そこまで似てるか?
link
クロード
volume_up

へえ……そいつと俺は似てるのか?
link
イングリット
volume_up

とても、というわけでは。女癖に問題が ない分、あなたのほうがまだ良いですね。
link
クロード
volume_up

あはは、そりゃどうも。
link
イングリット
volume_up

それに、私のことを鬱陶しがらずに こうして声をかけてくれますし……。
link
クロード
volume_up

ふむ……なあ、イングリット。 怒らないで聞いてほしいんだが……
link
クロード
volume_up

お前、その真面目すぎる性格のせいで、 少し損してるんじゃないのか?
link
クロード
volume_up

本当はお前と親しくなりたいのに、気軽に 声をかけづらいって奴も結構いるんだぜ?
link
イングリット
volume_up

……そうなのですか?
link
クロード
volume_up

お前に説教された経験がある奴は、 だいたいそうだよ。
link
クロード
volume_up

戦場に立てば命を預け合う仲間なんだ。 もっと距離を縮めておいたほうがいい。
link
イングリット
volume_up

それは……そうかもしれませんね。
link
クロード
volume_up

それにお前なら、もう少しお淑やかにする だけで、男なんてコロッと騙され……
link
イングリット
volume_up

クロード……やはりあなたには、 一度思い知らせておいたほうが……いえ。
link
イングリット
volume_up

そもそも……あなたは偉そうなことばかり 言っていますが、自分はどうなのです?
link
イングリット
volume_up

いい加減でだらしないあなたを、心から 信頼できないという人もいるはずです。
link
クロード
volume_up

おっと……そこまでにしてくれ。これじゃ また、この前の話の繰り返しになっちまう。
link
クロード
volume_up

……よし、じゃあこうしないか? 今の話を、お互い謙虚に受け止めてだな……
link
クロード
volume_up

今後、お前はお淑やかに振る舞う。 俺はしっかり真面目に振る舞うってことで。
link
イングリット
volume_up

しっかり、真面目……? あなたに そのような振る舞いができるのですか?
link
クロード
volume_up

お前こそな。 どうだ、試してみるか?
link
イングリット
volume_up

……わかりました。 受けて立ちましょう、クロード。