クロード & ローレンツＣ / houses.fedatamine.com

ローレンツ enters the scene

クロード enters the scene

ローレンツ

……おい、何をしている。

おわっ！？　……って。何だ、ローレンツか。

ローレンツ

僕で悪かったな。相変わらず大修道院の中をブラブラしているのか、クロード。

ああ、そうだよ。俺はこの、ガルグ＝マク大修道院が大好きなんだ。

ローレンツ

違うな。先ほどの驚きようは、何かやましいことをしていたに相違あるまい。

おいおいおい、ローレンツくん。人聞きの悪いことを言わないでくれたまえ。

第一部
第二部

この大修道院は千年の歴史が詰まっている。 ……や、正確には、千年に５年足りないが。

この大修道院は千年の歴史が詰まっている。今年でぴったり千年分だ。

とにかく、そこの柱も、壁も床も、すべてが千年もの間、そこにあるわけだ。

俺たちの遠いご先祖も、ここを歩いたかもしれない。そう思うと心ときめくだろう？

ローレンツ

素晴らしい芸術品なら心ときめきもするが、くすんだ壁を眺めて何が面白いのかね？

ローレンツ

そもそも……君はどうも胡散臭いのだよ。

ローレンツ

断絶の危機にあったリーガン家が突然、嫡子の存在を公表したのは昨年のこと……。

ローレンツ

それまで、君はどこで何をしていたのだ？本当に君はリーガン家の人間なのか？

俺がリーガン家の血筋じゃなけりゃ、紋章なんか持っちゃいないだろうが。

ローレンツ

ぬ……紋章だけの問題ではない！僕は貴族の資質を問うているのだ！

その資質を磨くためにここへ来たのさ。よろしくご指導を頼むよ、ローレンツ先生。

ローレンツ

フン……君は、レスター諸侯同盟の盟主になることの責任の重さがわかっているのか？

ローレンツ

言いたくはないが、今の同盟が結束に欠けるのは、リーガン家の力不足に他ならない。

ローレンツ

いつか君の尻尾を掴み、盟主の資格などないことを証明してやる。覚悟しておけ。

ローレンツ

……君など、現れなければ良かったのだ。

ローレンツ leaves the scene

ったく……面倒臭い奴だなあ……。