クロード & ペトラＢ / houses.fedatamine.com

ペトラ enters the scene

クロード enters the scene

クロード、何、する、います？

ああ、訓練用の道具の手入れだよ。掃除のついでに油も差しとこうと思ってな。

クロード、手入れする、なぜ、ですか？

たまに手入れしとけば長持ちするだろ？　物は大事に使わないとな。

あなた、貴族、ですが、物、大切にする、汚れる仕事、進んでやる、素晴らしいです。

加えて、木、登る、できます。それもまた、素晴らしいです。

だろ？　つっても、貴族だからどうとか、そういうんじゃないと思うぜ。

ここでは貴族も平民も、対等な仲間だ。お前も平気で雑用をやってるじゃないか。

命を預け合う仲間に、上も下もない…… ここのそういう雰囲気、俺は好きだがなあ。

はい。わたし、意見、同じくします。身分、勝手、決められたこと、です。

ブリギットから、帝国、来て、驚くばかり、でした。住む場所さえ、違います。

お、ペトラも言うねえ。俺もまったく同感だ！

貴族も王族も、祖先が女神様に選ばれたとか何とか言ってやがるが、そうじゃない。

身分が何だろうと、出身がどこだろうと、人は人、みんな同じ、ちっぽけな人間だ。

生まれながらに偉い奴なんか、存在しない。俺はそう思うよ。

クロード、あなた、不思議な…… 興味深い、貴族です。

お前だってブリギットの姫様だからな？俺が不思議なら、お前だって不思議だぞ。

ブリギットで、わたし、普通です。フォドラで、あなた、異質です。

異質ってお前……。まあ、心の広い俺は褒め言葉として受け取ってやるが。

あなた、心、広く、思います。器、大きい、感じます。

王、向いている、です。人の上、立つ、良いでしょう。

そうか？　じゃあ前向きに考えとくとして、まずは道具の手入れを片づけちまおう。

わたし、手伝います。力、合わせる、です。

ははは、お前もたいした姫様だよ。