クロード & シャミアＡ / houses.fedatamine.com

クロード, シャミア enter the scene

ここ、覚えてます？短剣が俺の鼻先をかすめて……

ああ、毒グモか。

あん時ゃ、度肝を抜かれたもんです。殺されるかと思いましたよ。

私は別に、無意味な殺生はしない。

あの一件以来、あなたが気になっちまって。この思い出の場所にもよく来るんですよ。

昼寝をしに、だろ？

はは、お見通しでしたか。でも、あなたが気になってるというのは本当ですよ。

……戦争が終わったら、どうするんです？次の居場所は、もう考えてるんですか。

いや、特には考えていない。

ダグザには？

待つ相手もいない。急いで帰る必要もないさ。

それに、放浪には慣れている。どこでも生きていけるだろ。

……いっそ、パルミラに行くのも面白いかもな。

パルミラ？ ……また、唐突な話ですね。

故郷とは逆方向にある土地だ。見て損はないだろ。

君はどうする？ここを出るのか？

さて、まだ何も決めちゃいませんが……

シャミアさんがパルミラに行くってんなら、俺はダグザにでも行ってみますかね。

ほう？　理由は。

シャミアさんが生まれ育った国だから。見といて損はないでしょう？

……で、お互いに存分に見終わったら、またフォドラのどこかで会いませんか？

会って、どうするんだ。

次なる居場所を、また報告し合いましょう。

もしかしたら、また俺たちの居場所が重なることだってあるかもしれない。

……その時は、刹那的な偶然じゃなく、恒久的な必然として重なりたいもんですが。

フ、何だそれは。……ま、先のことは、その時の互いの気分次第だな。

先のことなんて、わからないほうが面白い。楽しみにしておきますよ、シャミアさん。