アネット & リシテアＣ / houses.fedatamine.com

アネット, リシテア enter the scene

あ、ねえリシテア！　ちょっと魔法のこと、教えてほしいんだけど。

何で、わたしに？

何でって……リシテアのほうが、あたしより魔法に詳しいかなー、って。

そうでしょうか。アネットって、王都の魔道学院では優等生だったんでしょう？

そうだけど……あたしは元々特別な才能があったってわけじゃないし。

たくさん努力しないと、リシテアみたいにかっこよく魔法を使いこなすのは難しいよ。

……少し引っかかる言い方ね。わたしは努力の必要がないから楽でいい、ってこと？

わたしが才能に甘えて何も努力してないと思っているなら、大間違いですからね。

そ、そんなことは言ってないよー！リシテアだって、いつも頑張ってるでしょ。

あたしがリシテアに並ぶには、リシテアより努力しなきゃーって言いたかったんだよ。

ふうん……。それで、聞きたいことっていうのは？

あ、教えてくれるの？　ありがとう！実は、ここなんだけど……

なるほど！　すっきりしたー、そういうふうに考えればいいんだね！

これだけの説明で理解できるなんて、やっぱり、優秀じゃないですか。

そんなことないよ！リシテアの教え方が上手なの。

やっぱりリシテアはすごいよ……あたしとは物事の理解の仕方が違うっていうか……

あんた……また、さっきの話を蒸し返したいみたいですね。

あ、ごめんごめん、今のなし！あたし、ひがみっぽかったよね。

……いいえ、別に気にしてませんけど。

あんた、もっと自分に自信持ってもいいんじゃないですか？

え？

何でもありません。それじゃ、わたしは忙しいので。

あ、時間取らせてごめんね！教えてくれてありがとう！