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ベレト enters the scene
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ベレト
………………。
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戦争が終わった
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ベレト
………………。
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だが、すべてはこれからだ
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ベレト
………………。
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ソティス enters the scene
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ソティス
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……なーにが、すべてはこれからだ、じゃ!
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ベレト
……!?
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ソティス
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おぬし! おぬしおぬしおぬし! 独りで格好つけて黄昏おって!
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ソティス
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どうせわしの存在なぞ、 すっかり忘れておったのであろう!
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消えると言った……
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ソティス
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じゃが、いつでもおぬしと共におる、 とも言うたぞ?
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ソティス
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それとも欠片も残さず消えてなくなって しまったほうが良かったか?
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ソティス
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ふん、おぬしが寂しそうにしておるから、 こうして戻ってきてやったのじゃ!
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ソティス
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痩せ我慢するでないわ、おぬし! 素直に甘えればいいものを……。
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ソティス
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そうじゃろう、そうじゃろう。 ま、わしがおるから泣くでないぞ。
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ソティス
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しかし、良くやったのう。
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ソティス
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もちろん、おぬしを信じて、 おぬしと一つになったわけじゃが……
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ソティス
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ここまでのことを成すとは、 まったく予想外じゃったわ。
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ソティス
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一度、死にかけたしのう。
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ソティス
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さあ、どうかのう? わしもよく覚えておらぬわ。
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ソティス
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危なかった、ではないわ。 ほんにおぬしはのん気なのじゃから……。
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ソティス
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ま、終わり良ければすべて良し、 ということじゃな! はっはっは!
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ところで……
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ソティス
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!? 何じゃ、それは。
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ソティス
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いや指輪なのはわかっておるが、 誰に渡すつもりで用意したんじゃ、おぬし。
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気づいたら持っていた
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ソティス
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ほほう……って、そんなわけがあるか!
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ソティス
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……いや、まさか、わしの想いが深層で こやつの行動に影響して……ううむ……。
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ソティス
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これでは……わしがこやつと 契りたいと思うほど……
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ソティス
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……こやつのことを好いておる ということになるではないか!
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契りたいほど好いている?
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ソティス
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お、おぬし!? 聞いておったのか!?
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ソティス
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……そう、じゃ。 ああ、そうじゃ!
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ソティス
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わしはおぬしを好いておる! 恋い焦がれて、心を燃して、想うておる!
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ソティス
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じゃから、まあ…… この指輪はわしが受け取ってやろう。
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受け取る……?
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ソティス
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そうじゃ。何しろ、わしとおぬしは 心の奥深くで一つに繋がっておる。
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ソティス
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これはもう、一生を添い遂げる相手、 みたいなものじゃろう。
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ソティス
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おぬしの胸のうちにある石は、 もはや砕け散った。
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ソティス
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おぬしの胸のうちにある石は、 もはや飾りじゃ。
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ソティス
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わしはおぬしの本当の心の中に、 存在しておるのじゃ。
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ベレト
………………。
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ソティス
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ほれ、疾くせんか。
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どうやって渡せば?
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ソティス
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うむ? わしに渡したつもりで、 自分の指にでもつけておけばよかろう。
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ソティス
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わしとおぬしは離れようがないからのう。 わかっておるか?
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ソティス
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いついかなる時も、何が起ころうとも、 誰よりもおぬしの近くに、おるのじゃ。
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ソティス
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わしはおぬしを想うておる。 おぬしがわしを想うておるのもわかる。
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自分もわかる
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ソティス
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そうじゃな。 もはやわしらの間で隠し事はできん。
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ソティス
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おぬしが滅びる時が、わしの滅びる時。 世の終わりまで、共に旅しようぞ。
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ソティス
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ふふふ、楽しいのう、おぬし。
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ソティス
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ずっと話せなんだから、言いたいことが 溜まっておるのじゃ。
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ソティス
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まずはあれじゃ、おぬし。 わしが前に言うておったじゃろう……
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ソティス
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あれほど……らぬと…… ……ったく……いつまで……