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ドロテア
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あら、シルヴァンくん。珍しいですねえ。 貴方が女の子を口説いてないなんて。
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シルヴァン
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やあ、ドロテアちゃん! いやなに、 今はちょっとばかり、準備をしてたのさ。
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シルヴァン
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この大修道院に咲く麗しの大輪…… ドロテアちゃん、君を口説くためのな!
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ドロテア
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ふーん……それじゃ、折角の準備を 無駄にさせちゃったわね。
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ドロテア
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私、貴方に口説かれる予定はないですから。
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シルヴァン
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あっはは、相変わらずドロテアちゃんは 言うことがきっついなあ!
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シルヴァン
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一度でいいから口説かれてみないかい? そこらの男とは一味違うぜ、俺。
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ドロテア
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遠慮しときます。 確かに一味違うだろうけど……
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ドロテア
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それって、本気じゃなく口説くことに、 本気ってことでしょ?
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シルヴァン
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ええと? そりゃあ、どういう意味だい?
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ドロテア
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貴方は家柄も顔も、頭も悪くないわ。 婚約者もいたっておかしくない。
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ドロテア
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なのに、決まった人を作らず、 女の子をとっかえひっかえ……。
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ドロテア
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きっと貴方、付き合うことが好きなだけで、 女の子自体は嫌いなんじゃない?
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シルヴァン
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俺が……女の子を? 嫌い? あっははは、いやいや、ないないない!
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シルヴァン
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女の子に対しては、いつだって本気だぜ。 この命を賭して口説いてるつもりさ。
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ドロテア
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そういうことは、誰か一人に絞ってから 言ってほしいわねえ。
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ドロテア
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貴方の命は一つ、命を懸けて愛せる相手も、 たいていは一人なんだから。
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シルヴァン
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だから言ってるだろ? 君一人を命を懸けて愛するぜ、俺は。
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シルヴァン
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俺は口説く女の子一人一人に、 その都度本気の恋をしてるんだからな。
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ドロテア
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そう。でも、私の命一つは、 貴方には懸けられません。
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ドロテア
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だから他を当たってねえ。 さよなら、シルヴァンくん。
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ドロテア leaves the scene
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シルヴァン
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……くっ、流石に手強いかー! ドロテアちゃーん、俺は本気だぞー!