リシテア & レオニーＣ / houses.fedatamine.com

リシテア enters the scene

はあ……、はあ……、はあ…… もう、駄目……倒れそう……

きゃあっ！

うわっ！　……リシテア？って、あんた顔真っ青だけど！？

朝からちょっと体調が悪かったもので……。でも、もう寮に戻るところですから……。

そんなんで、寮に辿り着けるのか？仕方ないね、わたしがおぶってあげるよ。

おぶ……いえ、そんな…… それじゃ、まるで子供みたい……

出たな、リシテアの子供扱い嫌いが。そんなこと言ってる場合かっての。ほれ！

………………。

レオニー, リシテア enter the scene

だいぶ気分も良くなってきたので、もう大丈夫です。

ありがとうございました、レオニー。あの……わたし、重かったですよね？

どうってことないよ。あんたをおぶって、むしろいい訓練になったさ。

訓練、ですか？

普通に歩くより、誰か背負って歩いたほうが足腰の鍛錬になるだろう？

リシテアは重すぎず軽すぎずちょうどいい。またお願いしたいくらいだよ。

考え方次第で、何だって訓練になるからね。今回もあちこち鍛えられて儲かったよ。

レオニーは、いつもそんなふうに…… 何事も訓練、なんてやってるんですか？

訓練だけに時間が使えるわけじゃないから。ついでに訓練ができるなら効率的だろ？

……非効率、じゃないですか？

ん？　そうか？

持久力強化なら走り込みをしたほうがいいし鍛えたい部位に合った運動があるでしょう。

ついでにやる訓練なんて、相応の効果しかないと思います。

それくらいのこと、鍛錬に詳しくないわたしでも想像できますけど。

ふうん……そういやあんたは、いつも時間の使い方がきっちりしてるよな。

時間を決めてビシッと集中してやって、終わったらさっと頭を切り替えてさ。

そ、そうでしょうか……？

考えてみりゃ、そっちのほうが効率的か。うん、そうかもしれないな。

良いこと聞いたよ。リシテア、ありがとね！

レオニー leaves the scene

……はっ！　レオニーはわたしのことおぶって寮まで送り届けてくれたのに。

わたし、偉そうにあんなことを……。レオニーは褒めてくれてたけど……。

……うー、何かもやもやする。