マヌエラ & ツィリルＢ / houses.fedatamine.com

マヌエラ enters the scene

ツィリル enters the scene

あれ？　マヌエラさん？こんなところでうずくまって何を……

うー……あー…… あったま痛い……何もしたくない……

二日酔い……それはあたくしの天敵。どうしてそんなものが、この世に……

ボクは何も見てない。何も聞いてない。そーっと通り抜ければ……

おー待ーちーなーさーいーなー……。

……！？

ここであなたに会えるなんて……うぷ…… 主のご加護かしら……ふふ、ふふふ……。

あなたなら、こんな状態のあたくしを放っておかないはずだわ……でしょ？

………………。

わかりました……。諦めます。

良い子ね、ツィリル……。食べちゃいたいくらいよ……あたくし。

じゃ、早速で悪いのだけれど…… 水と薬を持ってきてくれないかしら……。

マヌエラ, ツィリル enter the scene

ふー、ようやく少し落ち着いたわ。ツィリル、ありがとう。

その、前から聞きたかったんですが、何で、そんなにお酒を飲むんですか？

二日酔いで苦しむって知っているのに、ボクにはよくわかりません。

それはね……たとえ苦しい思いをしても、それに勝る価値がお酒にはあるからよ。

だって、日頃のつらさをぜーんぶ忘れて、最高に楽しい気分で過ごせるんですもの！

それってとっても素敵なことなのよ？ええ、あなたにも、わかる日が来るわ。

素敵かなあ……。そのせいで男の人に逃げられたりもしてるのに……。

頭でいくら考えても、わからないわ。実際に経験してみないと。

そうね……あなたが、大人になったら、手ほどきしてあげるわ、あたくし。

え！？

いつもツィリルにはお世話になってるし。積もり積もったお礼を兼ねて、ね！

い、嫌だ。……いえ、け、結構です。お礼とか気にしないでください。

あら、遠慮したらダメよ！飲みたいのよ、大人になったあなたと。

だってあなた、きっとすっごく良い男になってるはずだもの……うっふふふ。

本当に結構です……。ボクは静かに、平穏に、暮らしたいんです。