アッシュ & ツィリルＡ / houses.fedatamine.com

アッシュ enters the scene

まずいな、完全にはぐれちゃったよ……。まだ魔物がいるかもしれないし……

日が暮れる前に、何とかして修道院に戻らなきゃ……。

……アッシュ！

ツィリル enters the scene

はあ、はあ…… アッシュ、やっと見つけた。

えっ、ツィリル……？どうしてここに？

君の持ち場からは、随分、離れていたはずだけど……。

アッシュがはぐれたって聞いて、捜しに来たんだよ。

はい、この辺りの地図を持ってきたよ。これがあれば、帰れるでしょ？

そのために、一人でここまで？危なすぎるよ！　何で、そんな……

……迷惑だった？

いや、迷惑なんかじゃ…… 本当にありがたかったけど……。

だけど……僕を助けるために、君が危ない目に遭ってちゃ元も子もないよ。

……だって、アッシュは友達でしょ？

アッシュが言ったんだよ。困ってる友達を助けるのは当然だって。

ツィリル……。 ……そっか。そうだったね。

よし、ツィリル、一緒に修道院に戻ろう。手を貸してくれるよね。

うん、そのために来たんだもの。

あっ……だけど、戻ったらボク、絶対みんなに怒られるよね……？

そ、それはそうかも……。勝手に持ち場を離れるのは命令違反だし……

……けど、心配しなくていいよ。僕も、一緒に叱られに行くからさ。

えっ？　だけど、アッシュは別に、悪いことしたわけじゃないし……

あはは、そうかもしれないけど。だって僕たち、友達なんだからさ。

友達は、一緒に叱られたりもするの？

うん、まあ、そういうこと。嬉しいことも、悲しいことも……

きついお叱りも、二人で分かち合う。それが友達ってものだと思うから。

へえ……すごいなあ、友達って。

じゃあ、アッシュが叱られる時は言って。ボクも一緒に叱られてあげるから。

はは、わかった。その時はお願いするよ。 ……これからもずっと友達でいよう。

うん、ずっと友達。約束するよ、アッシュ。