クロード & レオニーＣ / houses.fedatamine.com

クロード, レオニー enter the scene

うー冷てえな。どうも、こういうのは慣れん……。

うおっ、手が滑っ……うわあっ！

ああっ、ちょっとあんた！何やってんだい！

わ、悪い！　って、おおおっ！？

はあー、やれやれ。えらい目に遭ったぜ……。

どうしたんだ、クロード。びっしょびしょじゃないか。

当番の奴が、具合悪いっつーんで、皿洗いを代わってやったんだが。

皿は割れるわ、無駄に濡れるわ、食堂のおばちゃんに叱られるわ……。

いや、散々な目に遭った。疲れたし、もう寝るかなあ。

ぷぷっ…… 名門貴族の御曹司が、形無しだね。

ああ？皿洗いに貴族も平民もないっての。

いや、そもそも普通の貴族なら、皿洗いなんて進んでやろうと思わないだろ。

ま、あんたのそういう貴族ぶらないところは嫌いじゃないけどね？

はは、俺の良さをわかってもらえて光栄だ。

レオニーの、素直に相手を褒めてやれるところも、俺は嫌いじゃないぜ？

そうか？　自慢じゃないが、わたしは人を見る目には自信がないんだ。

だから、わたしが褒めた奴が、ほんとに褒められるだけの奴かはわからないぞ。

あんただって、良い奴に見えて、案外、腹ん中は真っ黒かもしれないしな？

……おっと、人を見る目がないって割に、鋭いこと言うじゃないか。

まあ、自分の目を信じない慎重さってのは大事かもな。まず自分を疑うべし！だ。

ああ、今後もそうするよ。

びっしょびしょの人に何を言われても、説得力がないけどな。

……へっくしょん！