シルヴァン & リシテアＢ / houses.fedatamine.com

シルヴァン enters the scene

リシテア enters the scene

シルヴァン、捜していたの。少し、いいですか。

シルヴァン

やあリシテア、どうしたんだい？もしかしてお茶の誘いとか……

そうね。たまには、それも良いかもしれません。

シルヴァン

おおっと、本当かい？じゃ、ちょっとばかり行くとしようか。

リシテア, シルヴァン enter the scene

シルヴァン

悪いな、食堂で。もし次があるなら、もっと気の利いた場所に案内できるんだが。

ここで構いません。わたしは一言、謝りたかっただけだから。

シルヴァン

は……？　詰られる理由は思い当たるが謝られるようなことはしてないぜ、俺。

いいから、黙って聞いてください。

わたし……仲間から子供扱いされるのが、すごく嫌いなんです。

誰にも負けないくらい努力してるのに、それをすべて否定されている気がして。

シルヴァン

ああ、君の才能と努力は尊敬に値するよ。俺が君くらいの年頃には……

その話は聞きました。今と変わらず遊び歩いてたんでしょ？

シルヴァン

あれ、そうだったかな……。

そうやって、いつも適当に相手の女性を持ち上げて口説いているんですよね。

だけど、わたしにまで言い寄ってくるなんて思ってもみませんでした。

シルヴァン

あはは……悪かったよ。頑張ってる君の邪魔しちまってさ。

いえ、言い寄ってきたことはいいんです。むしろ、ちょっと嬉しかったというか……

シルヴァン

えっ！？　そうなのか！？　もはや君を怒らせたことしか覚えてないんだが……。

わたしを子供扱いしないで、一人前の女性として見てくれたってことでしょ？

それなのにわたし、怒るしかできなくて。あんな態度、むしろ子供っぽかったなって。

だから……ごめんなさい。もっと違う対応をすべきでした。

シルヴァン

いやいや、君はまったく悪くないし。謝られても困惑するっつーか……。

シルヴァン

……あ、だけどリシテア、しかし、こう、改めて見ると……。

シルヴァン

君って見たことないほどの美人だし、何だか不思議な魅力があるよなあ。

それはそれで、取ってつけたようなお世辞に聞こえるんですけど。

シルヴァン

いやいや、お世辞じゃないって！フォドラの女神様に誓ってもいいぜ。

あんたのそういうところ、本当に胡散臭い……。

……だけど、今回だけはこれ以上の追及は勘弁してあげます。

わたしが何を言っても、あんたの性格は直らないでしょうし。

シルヴァン

リシテアは美人の上に器も大きいときた。こりゃ他の男に渡すわけにはいかないなあ！

でもこれは忠告だけど、思ってもないことはあまり口にしないほうがいいですよ。

あんたが余計な面倒事に巻き込まれても、わたし、絶対助けませんから。

シルヴァン

ははは、そういう手厳しいところもまた君の魅力だと思うぜ、俺はな。

まったく……でも、シルヴァンのその前向きな軽薄さは尊敬に値するかも……。