ベレト & マリアンヌ Ｓ

マリアンヌ
すみません、先生。 追いかけてきてしまって。

マリアンヌ
どうしても、２人でお話がしたくて……。 お疲れでしたら、出直して……

マリアンヌ
ありがとうございます、先生。

マリアンヌ
先生はいつも、そうやって私のことを 拒まず、受け止めてくれましたね……。

マリアンヌ
その温かさに励まされて、こんな私でも、 前を向いて、戦い続けることができました。

マリアンヌ
でも、戦い終わったら……その…… どこを向いていいのかわからなくなって。

マリアンヌ
更に一歩、踏み出そうにも、 どっちが前なのか後ろなのか……。

マリアンヌ
……義父からは、早く帰って来いと 言われているんです。

マリアンヌ
有力諸侯に嫁がせる……という話は、 今のところ沙汰止みになっているんですが。

マリアンヌ
こんな私でも、この戦争に参加したことで 領内では英雄扱いされているらしくて……

マリアンヌ
私を側に置いて、自慢したいらしいんです。 ふふふ、馬鹿みたいですよね。

マリアンヌ
でも……私が前を向いたことで、 義父ともやっと親子になれた気がします。

マリアンヌ
いえ……自分が何をしたいのか、 いろいろと考えたのですが……。

マリアンヌ
こ、これを……！ 受け取ってもらえないでしょうか……！

ベレト
……！？

マリアンヌ
す、すみません。驚きますよね。 私が一番、驚いています……。

マリアンヌ
他人を避け、人生を諦めていた私が、 自分から誰かに指輪を贈るなんて……。

マリアンヌ
だけど、先生や仲間のおかげで、 私は強くなれたんです。

マリアンヌ
その集大成というか……強くなれた証を…… 見てもらいたくて……。

マリアンヌ
勇気を出してみようと……。

マリアンヌ
あ、でも、結婚してほしいとか…… そんなおこがましいことではなく……

マリアンヌ
これからもあなたを想い続けたいという、 誓いの意味で、というか……

マリアンヌ
え……。

マリアンヌ
いいんですか……？　こんな私で……。

マリアンヌ
先生……。

マリアンヌ
強くなったと思いましたが、やっぱり私、 先生なしでは生きていけないみたいです。

マリアンヌ
先生の力になれるように、頑張ります。 だから……

マリアンヌ
これからも、よろしくお願いします……！